Check!
- □ 夕飯時のテレビはニュースと決まっている
- □ お客さまに、自分の相場観をよく聞かれる
- □ お客さま損をさせては申し訳ないと思う
帰宅後、ニュースを見れば必ず聞こえてくる「本日の日経平均株価は――」という声。どこにいても、何をしていても気になってしまうのは販売担当者の悲しい性(さが)でしょう。
株価の動きで浮かんでくるお客様の顔、顔、顔……。明日は〇〇さんに電話をかけよう、△△さんからは電話がかかってくるかな、などと考えてほかの話題が頭に入ってこない、なんてことありませんか?
「お客さまに提案した投信の基準価額が下がってしまって申し訳ない」という声をよく聞きます。だけど、あなたはアナリストじゃないし、相場師でもありません。「この投信なら絶対に儲かります」という販売方法をしたのなら問題ですが、そうではありませんよね。
きっと、「お客さまは今後、どちら(株高/株安)に動いていくと思われますか?」などとうかがい、お客さまの相場観を確かめながら運用する商品を選んでいったと思います。販売担当者の仕事とは、適切な判断ができるように、お客さまに適切な情報と、資産を増やすために役立つ商品を提供することです。相場変動の責任をとる必要はありません。
そうはいっても、相場の行方は気になってしまうでしょう。未来は、わからないから面白く、楽しめるもの。お客さまの約定のあと、一緒に「神頼み」するくらいの立場でいるとよいかも知れませんね。

(ワンポイント・レッスン)
わからない未来を楽しむ
未来は誰にもわかりません。運用だって同じです。だからこそ、情報を集め、予測を立てるのです。未来がわからないことを不安に思うのも、楽しみだと思うのも、どちらも同じ「自分の心」が生み出す感情です。どうせなら、楽しめる方を選びませんか。

出所:「投信セールスがもっと好きになる本」より抜粋