カーボンゼロを目指すファンドの創設
大和アセットマネジメントは、東京都主催の「東京金融賞2021」において「ESG投資部門 グリーンファイナンス知事特別賞」を受賞しました。2022年2月7日の表彰式では、同社 代表取締役社長の松下浩一氏が東京都からトロフィを受け取りました。
東京都は「国際金融都市・東京」構想2.0の施策の一つとして、都民のニーズや課題の解決に資する画期的な金融商品やサービスの開発・提供を行う金融事業者、およびESG(環境・社会・企業統治)投資の普及を実践する金融事業者を表彰する「東京金融賞」を実施しています。同賞は金融イノベーション部門とESG投資部門から成り、今回で4度目の表彰です。
大和アセットマネジメントは「カーボンゼロを目指す新しい投資の普及」と題して、『脱炭素テクノロジー株式ファンド(愛称:カーボンZERO)』と、「みんなで育む明日への森」植樹プロジェクトで応募し、同社を含む3社がESG投資部門を受賞しました。
『カーボンZERO』は、日本を含む世界の株式などの中から、脱炭素社会の実現に向けたソリューションを提供する企業に投資するファンドとして2021年7月に設定。投資先企業のCO2(二酸化炭素)排出量を算出して、投資助言会社のカンドリアム社がグリーンプロジェクトに資金拠出することで、ファンドとしてカーボンゼロを目指す商品設計が特徴です。東京都知事の小池百合子氏は「カーボンゼロを目指すファンドの創設は、ESG投資の拡大に寄与する取り組み」とコメントしました。
ファンドの信託報酬の一部を植樹活動に寄付
もう一つの「みんなで育む明日への森」プロジェクトは、同ファンドの信託報酬の一部を認定NPO法人環境リレーションズ研究所が運営する植樹プロジェクト「Present Tree(プレゼントツリー)」に寄付するものです。「植樹した樹が育ち、自然の森に成長する過程をお客様とともに見守りながら継続して植樹活動を支援し、中長期的な環境課題の解決への貢献を目指します」(大和アセットマネジメント)。
このような金融商品だからこそ実現可能なファンド単位でのカーボンゼロを目指す取り組みや、同ファンドの信託報酬の一部を植樹活動へ寄付する仕組みなどが総合的に評価され、グリーンファイナンス知事特別賞を受賞しました。
松下氏は、「受賞は大変光栄だ。まさに脱炭素社会実現のために金融がお金の流れを作るべきことの使命・役割を再認識するとともに、投資家の皆様にESG投資が身近で、長期の資産形成のひとつの選択肢であることをお伝えし続ける」と語ります。

表彰式では松下浩一代表取締役社長が東京都からトロフィを受け取った