サーフィンに夢中な友人がこう言った。「いい波が来るのを待つ。ひたすら待つ。海では、次にどんな波が来るのかわからない。それが楽しいんだ」
この世の中は諸行無常。永久に変わらないものなど、一つもありません。お客さまだって同じです。今日、投信なんていらないわ、と素っ気なく断られたお客さまでも、半年後には定期預金だけの人生に疑問を抱き始めているかもしれません。反対に、将来を楽しみに投信を購入した方が、二年後に現金が必要になり、解約したいと電話してくることだってある。
おまけに、投資信託は購入した後で商品の価格が変化してしまう、特殊な性質を持っている。投信のセールスは、自分の力ではどうにもならない要素を多分に含んでいる仕事なのです。
友人は、陸上にいるときでも立派なサーファーだ。家ではスクワットや柔軟体操を欠かさないらしい。「いい波が来たとき、安定した姿勢で素早くテイクオフ(ボードの上に立つこと)したいからさ」
お客さまのニーズは変化するもの。いい波がやって来る、そのときに備えて、電話をかけたり、セミナーの案内を送ったり。やれること終えたら、後は「とき」が来るのをじっと待つ。
きっと、「待つ」ことも、セールスの大切な仕事です。

(明日へのヒント)
① お客さまのニーズは常に変化している
② 投資信託は購入後に価格が変わる商品
③ 「待つ」ことも大切な仕事
