各カテゴリーの投資信託を取り上げ、組入銘柄やリスク・リターンなどを分析する『ファンドマーケティング』の人気連載「投信データミュージアム」。今回は番外編として、お客様がファンドを選ぶうえで重要な判断材料となる「分配金の見極め方」を、同連載でおなじみの三菱アセット・ブレインズに解説していただきます。
分配金は「普通分配金」と「元本払戻金」に分かれる

三菱アセット・ブレインズ
ファンドアナリスト
ファンドアナリスト
伊波 良規氏
三菱アセット・ブレインズ
ファンドアナリスト
ファンドアナリスト
本間 匠氏
投資信託の分配金を見るとき、単純に「いくら受け取れるか」だけを比べるのは十分ではありません。まず押さえておきたいのが、分配金には「普通分配金」と「元本払戻金(特別分配金)」という分け方があることです。
普通分配金は、分配後の基準価額が投資家の個別元本を上回る場合などに、利益として課税対象になる分配金です。一方、分配後の基準価額が個別元本を下回る場合、その下回った部分に相当する額を上限として、分配金の一部または全部が元本払戻金となります。
これは利益ではなく、税務上、投資家自身が投資した元本の一部が払い戻されたものとみなされるため非課税です。なお、元本払戻金の金額分、投資家の個別元本は減額=引き下げられます。
ここで注意したいのは、「元本払戻金が出ている=ファンドが運用損を出し、元本を取り崩している」とは限らないという点です。
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