長期・積立・分散投資による資産形成の新たな選択肢として、変額保険が注目を集めている。特別勘定による資産形成機能以外に、保障機能も兼ね備える点が魅力といえよう。保険に詳しいファイナンシャルプランナーの松浦建二氏に変額保険の魅力について聞くとともに、変額保険に注力する保険会社へインタビューを実施、商品の特徴や効果的な提案方法などを紹介する。
（『保険マーケティング』2023年12月発行号より転載）
有識者に聞く
資産形成目的ならNISAを優先。「安心」重視の顧客の選択肢として
保険にも長期・積立・分散の気運。NISA口座開設はハードルが高い？
ファイナンシャルプランナー（CFP認定者・1級FP技能士）
青山学院大学非常勤講師
松浦 建二（まつうら・けんじ）氏
大手住宅メーカーから外資系生命保険会社に転職し、個人の生命保険を活用したリスク対策や資産形成、相続対策、法人の税対策、事業保障対策等のコンサルティングを経験。現在は、ファイナンシャルプランナーとして、主に個人のライフプラン、生命保険見直し、住宅購入サポート等の相談業務を行っている。
低金利環境下により円建て終身保険の魅力が低下する中で、貯蓄性商品の選択肢として、外貨建終身保険や変額保険に力を入れる保険会社が増えています。変
額保険に関していえば、過去にも注目が集まり、商品の供給が増えるタイミングがありました。当時は一時払いタイプが主流でしたが、現在は、平準払いが主流であり、この点は過去のブームとは一線を画す違いといえるでしょう。
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