お客さまにお会いしたら、何を話そうか。お客さまはどんなことに興味があるのだろうか。難しいことを聞かれて、答えられなかったらどうしようー。あれこれ妄想して、「会話の準備」をしすぎてしまうことって多いと思う。特に、初めてお会いするお客さまだったりしたら、緊張感はMAX!!ですよね。
とはいっても、相手が考えていることなんてわかりません。20年来の親友だって、時々驚くような発言をすることがある。でも、会話はちゃんと続くでしょう?
それは、相手の言葉を聞き、考えるための余裕がお互いの心にあるからです。
こちらが緊張して、相手との会話に身構えてしまえば、それは「対話」ではなく「対峙」になります。そのことは相手にも伝わり、知らず知らずのうちに構えの姿勢をとらせてしまいます。金融機関の人と話をするという普段慣れないことをしようとしているお客さまの方が、防御の姿勢は強いはず。好きとか嫌いとか、得意とか不得意とかあれこれ考えず、むしろ「出たとこ勝負!」の姿勢で、余裕をもってお会いする方が、お客さまの気持ちを引き出しやすいといえるでしょう。
何も考えず、何も持たず、丸腰でセールスに出かけていくなんてことはできないのも現実です。あなたの武器は会話のシミュレーションではなく、知識と経験。そしてなにより笑顔です。せっかくの笑顔をお客さまに見ていただかないなんてもったいない。鉄のお面は座席に置いて、いざ、出陣!

電話セールスがうまくいかないときは、落ち込んだ気持ちのまま次のお客さまに電話してしまいがち。
ちょっと待って!
その表情、その気持ち、受話器の向こうのお客さまにも伝わっています。一件ごとに意識を切り替えて、笑顔でお客さまに向き合いましょう。ゆっくり、はっきり声を出して話をすれば、次第に落ち着いて、楽しくお話できるものですよ。
