日本人の金融リテラシーの底上げを図るための金融経済教育2024年から本格的に動き始めました。金融機関の対面営業はより高度な提案力が求められます。NPO法人みんなのお金のアドバイザー協会~FIWA 理事長の岩城みずほ氏に、長期にわたって顧客と信頼関係を築いていくための考え方や提案時のポイントなどを教えていただきます。
(『ファンドマーケティング』2024年10月発行号より転載)
投資家はリターン食物連鎖の底辺?
企業が生み出す付加価値が投資リターンの源泉です。しかしリターンが全て投資した顧客のものにはなりません。リターンは様々なステークホルダーで分け合います。証券会社は顧客に活発に売買をしてもらい手数料を稼ぎたいと考えますし、投信会社は新たにファンドを買って欲しい、より高い手数料を設定したいと考えます。それぞれがより大きな利益を得たいわけですから、結果的に顧客の取り分は少なくなります。
バンガードのジョン・ボーグル氏は『波瀾の時代の幸福論』で、金融市場から生まれるグロスリターンから金融システムにかかるコストを差し引いたものが、顧客が実際に得るネットリターンに等しく、顧客は投資という巨額のコストがかかる食物連鎖の底辺に置かれて食い物にされるという趣旨を述べています。
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