
長期投資にはなぜ株式が良いのでしょうか。理由の一つが、株式投資では投資先の企業が大きな収益を生めば、投じた資金も一緒に大きく増えるからです。例えば、米国のアルファベット(グーグルの持株会社)。私たちが2004年に投資したときの株式時価総額は約250億米ドルでしたが、IT社会を牽引するグローバルなサービスを次々世に送り出したことで、2022年12月末現在では約1兆1,450億ドルと約46倍になっています(下図)。

もちろん世界的な企業とはいえ、短期では株価が下落した局面もありました。それでも企業の成長性を信じ長期投資を続けた結果、投資した側も相応のリターンを手にすることができたのです。特に米国では企業型の確定拠出年金制度(401k)を通じて株式投資信託へ投資を行い、長期の資産形成に役立てている方がたくさんいます。
このように投資信託を活用すれば、個人でも手軽に株式による資産形成を行うことが可能です。中でも、投資の専門家が有望銘柄を組み合わせて運用するアクティブファンドへの長期投資なら、株式投資のダイナミックな成長性を資産形成に活用できます。複数企業に分散投資するので、特定企業の経営破たんで資産を失うリスクを抑制できます。
翻って、日本では株式投資の経験がない、または踏み出せない人が少なくないといえるでしょう。これは米国のほうが投資教育が進んでいるというよりも、日本社会における株式投資の「成功体験の少なさ」に起因しているとみています。約20年前に制度がスタートした企業型確定拠出年金の加入者でも、元本保証の預貯金や保険商品で運用している人が多いようです。
しかし、近年のインフレ傾向で物価上昇に負けない株式の成長力が注目を集めています。2024年からは新しいNISA(少額投資非課税制度)が始まり、「株式ファンドの長期投資で資産を成長させたい」というニーズがさらに高まるのではないでしょうか。長期の資産形成に有効な株式投資。お客様の将来のために投資信託を活用し、今から少しずつ始めることを提案してはいかがでしょうか。