新型コロナウイルス禍で窓口業務も少人数制が推奨された。今なお人手不足が続く中、効率的に成長を促すことができる新人教育の方法について、日本CIS認定協会理事長の大山広子氏に話を聞いた。(『ファンドマーケティング』2023年6月発行号より転載)
お客様の“ 新人”像に寄せる利点
地方をはじめ金融機関のメイン顧客層は40代以上のところが多いでしょう。この年代の方が持つ“新人”に期待するイメージは、元気いっぱいで明るく、大きな声でハキハキ挨拶する姿だと思います。ところが最近の新人はというと、学生時代の大半をコロナ下で過ごし、大きな声を出すことがそもそも控えるべき行為とされてきました。
つまり指導員は、今の新人は従来とは大きく異なる環境で学生生活を過ごしてきたことを前提に考えなければなりません。転職が身近な選択肢である世代に対して、単純に「これが我が社の営業のやり方」と伝えたところで、新人からしたら違和感しかなく、受け入れられないのです。そこで、「お客様が持つ新人に対するイメージに合わせた振る舞いがベスト」であることをきちんと伝えます。
例えば最初の挨拶で元気がないと、「若いのに元気がないな、この子に話して(任せて)大丈夫かな」などとお客様が不安に駆られるかもしれません。金融知識や営業スキルを磨いても、第一印象を覆すのは時間と労力がかかります。好印象が得られるなら、元気な挨拶習慣を身につけて損はありません。こういった背景を新人に理解してもらいましょう。
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