銀行や証券会社の投資信託(投信)の販売員が押さえておきたい基礎知識を解説する本コーナー。今回のテーマは「分散投資は銘柄に注意」です。
ファンドを複数保有しても分散できないことがある
投資の基本である分散投資ですが「ファンドを複数保有する=分散投資ができている」という考え方は要注意です。
投資信託は複数の銘柄を組み合わせて運用していますが、実は似たような値動きをする銘柄で構成されているファンドを一緒に持っているケースがあるからです。例えば、Aさんが保有している「米国株式ファンド」と「ESGファンド」。この「ESGファンド」が、ほぼ米国の銘柄で構成されていたりするのです。このため、この二つのファンドは基準価格が上下するタイミングが似通ってしまう可能性があります。このほか、IT(人工知能)やDXなどのテクノロジーをテーマにしたグローバル株式ファンドも、米国企業の構成比が多い傾向にあります。
効果的な分散投資をするには、投資対象となる「資産」以外に、「時間」「地域」「通貨」などの分散も検討しなければなりません。「資産」は株式、債券、不動産など資産の種類を分散させること、「時間」は同一の銘柄でも購入時期を分散させること、「地域」は北米、欧州、新興国などのエリアを分散させること、「通貨」はドルやユーロ、円などの通貨を分散させることを指します。
どのような資産に分散させるのが良いのかは、お客様の資産用に対する考え方やリスク許容度などによっても変わるでしょう。しかし、分散投資とは本来こういうものだということは心得ておきましょう。
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