営業は、お金を稼いで”ナンボノモノ”です。
こう言い切ると、営業を始めたばかりの担当者は「お客さまに無理やり買ってもらうことなんて、私にはできない」と反論したくなるでしょう。おっしゃる通りです。
購入後に価格が変動する投資信託の場合は、とくに無理強いは禁物。商品に納得して、自己責任で、購入していただく必要があります。あなたは、いま販売している商品に納得感や自信がありますか?営業マンとしての自己責任を果たしているでしょうか?
投信のリスクがリターン(収益)の源泉であるように、会社にとって営業という仕事は、あなたが毎月得ているお給料のもとになっています。まず、そのことに誇りを持ちたい。次にお客さまにとって商品を紹介するあなたは、資産形成や運用を始める入口のドアをあけるコンシェルジュ(よろず相談係)的な存在です。
こんなにやりがいのある仕事なのに、営業が嫌われがちなのは、お客さまに断られて、いやな思いをするからでしょう。お客さまに断られることは、実は、大きなメリット(価値)があります。はっきり断られると、次のお客さまのところへ行くことができます。
あなたの意識をより有望なお客さまに向けていけば、クロージングが近くなります。営業マンは「クロージングが命」なのです。

リフレーミングで気持ちを高める
ある出来事を、違う見方から捉え直すことを「リフレーミング」と言います。たとえば、提案をしてから決断をしてもらうまで時間をかけ過ぎた」という反省は「大切な資産のことだから、じっくり考えてもらえて良かった」ともいえる。実はこれ、色々な場面に役立つ思考法です。落ち込んだとき、いいアイデアが浮かばないとき、自分を見つめ直したいと思ったときに、試してみて。


出所:「投信セールスがもっと好きになる本」より抜粋