マニュアル本を読んでその気になって、自分探しの旅に出る……といって海外へ飛び立つ若者。本人はカッコつけているつもりかも知れませんが、世の中を知っている周りの大人や友人たちは案外冷ややか。「マニュアルに従って、やみくもに自分探しをしても、うまくは行きません」
お客さまのニーズを探ろうとするのも、これに似ています。
「マイホーム?それとも老後の資金?どこかに需要があるはず」とマニュアルに従って考えるのではなく、相手と一対一でただ向き合ってみる。
お客さまは十人十色。よ~く観察して、どんな対応をすれば話がはずむか、その人となりや、投資への興味の度合いを知ることができるかを想像してみる。すると、自分のこれまでの経験や直感から、自分なりの作戦を立てることができます。
自分の足でコツコツ、グルグル、回るなかから、意外にポロリと「お客さまのニーズ」をつかむことができます。
あなたの直感や、お客さまとの相性をフルに動員して、心を込めてお話していけば、簡単にニーズが見つかることがあります。

お客さまにも考えさせる
お客さまへのセールスの途中、時折「どうしたいですか?」などと相手が考える時間をつくってみて。一方的に説明するばかりではなく、お客さまの意見を聞くことができれば、ピントの合ったアドバイスや、希望に沿った運用スタイルの提案ができます。


出所:「投信セールスがもっと好きになる本」より抜粋