新しいお客さまを開拓するということは、植物を育てる過程でいえば「種まき」にあたります。このステップがなければ、芽吹くことも、葉が茂ることも、実を結ぶ=成約という結果がもたらされることもありません。投信販売担当者としては、一粒でも多くの種をまいて、大切に、大切に育てていきたいものです。
とはいえ、セールスの現場は……忙しい。事務作業やミーティングなど、目の前に積まれた仕事に加え、上司や先輩からの頼まれごとや、後輩からの質問への対応など、気が付けば自分のセールスの時間がどんどん削られていく。ようやくできた時間で電話がけをしてもなかなかアポイントが取れずに焦ってしまう……。こんな悪循環に陥っている人が多いのでは?
時間の使い方って難しい。うまくいかないと仕事ばかりかストレスまで溜まっていく一方です。
セールス上手な人は、たいてい時間活用の達人でもある。とはいえ、そんなに難しいことをしているわけではありません。たとえば目標のコンタクト件数を達成するために、ローカウンターでのセールス業務で空いた時間に1件、2件と電話がけ。集金に回る合間を縫って、ちょこっと訪問。朝、社屋の入口が開くのを待ちながら他の行員と情報交換をして、種まきトークの「ネタ」探し。
日ごろから意識して実行されすれば、あなたにもできそう、と思いませんか。
「100件電話をかけて、アポが取れるのは10件以下ですよ」。セールス上手さんはこう言います。だからこそ毎日コツコツ種まきを続けることが大切なのです。

仕事に追われないために、今日からできるイメージトレーニング。明日やる仕事とその流れを脳内シミュレーションしましょう。事務処理の作業はミスしたくないから午前中に片づけるとか、提案書作成に集中したいから離れた場所で作業する、といった作戦を練ります。事前に頭の中で行動していくことで、朝からいい流れが生まれやすくなるのです。
