長生きリスクに対して、国はお金の寿命を延ばすために資産形成を促しています。投資だけでなく社会保障制度などを活用し、一人ひとりにあった資産運用プランを立て、運用の継続をサポートしていくのが金融機関で商品販売を担当されている皆さんです。シリーズ連載「金融アドバイスが生み出す付加価値」の第2回は、資産運用の継続に欠かせない「投資行動コーチング」について理論を中心に解説します。
投資家がより賢い意思決定を行えるための支援
アドバイスの価値を定量化するのは難しいことですが、「金融アドバイスによってもたらされる価値」を推計するということは、バンガード、モーニングスターなど各社で行われています。
モーニングスター社の論考「Alpha, Beta, and Now…Gamma」(2013年)では、ファイナンシャルプランニングおいて投資家がより賢い意思決定を行うことで、投資のマーケットリターンを押し上げる付加価値(ガンマ)が得られると指摘されていますが、これらは金融アドバイスによってもたらされものとされています。
アドバイス価値の要素は、アセットアロケーション、タックス・マネジメント、商品選択、リバランス、取り崩しガイダンスなど、各社着眼点は異なりますが、中でも投資リターンを大きく押し上げているのは「投資行動コーチング」です。
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