保険商品の中でも、各社の競争がもっとも激しい分野が医療保険・がん保険だろう。本特集では、医療保険・がん保険の最新トレンドや効果的な提案方法について有識者に話を聞くとともに、いま注目したい商品を紹介する。(『保険マーケティング』2025年7月発行号より転載)
有識者に聞く
増える治療の選択肢。備え方の選択肢も広がる

(CFP認定者・1級FP技能士)
青山学院大学非常勤講師
松浦 建二氏
大手住宅メーカーから外資系生命保険会社に転職し、個人の生命保険を活用したリスク対策や資産形成、相続対策、法人の税対策、事業保障対策等のコンサルティングを経験。現在は、ファイナンシャルプランナーとして、主に個人のライフプラン、生命保険見直し、住宅購入サポート等の相談業務を行っている。
──医療保険・がん保険の最近のトレンドをどのようにご覧になっていますか。
厚生労働省が2024年12月に公表した「令和5年(2023)患者調査の概況」によると、入院患者の平均在院日数は病院で29.3日、一般診療所で14.2日でした。15年前の2008年の同調査に比べて、病院は8.1日、一般診療所は4.3日短くなりました。医療技術の進歩などで入院は近年、短期化する傾向にあるのです。
こうした中で医療保険・がん保険は、短期入院にも手厚い、一時金タイプがここ数年の主流でした。最近はその傾向が見直され、一時金の手厚さよりも、契約者のニーズに合わせて保障を柔軟にカスタマイズできる商品性を重視した医療保険・がん保険が増えている印象です。
こちらの記事は会員登録で続きをご覧いただけます
『フィナンシャル・マーケティングWEB』会員なら
全国の トップセールスのノウハウ記事 が全文読める
『ファンドマーケティング』の最新号の記事が スマホで発売日前に読める
『保険マーケティング』の記事が スマホで読める
新着記事や注目記事が分かる 会員限定メルマガ が届く