知っていると、日々目にする経済・金融ニュースの理解度がぐっと上がる!そんな重要キーワードを理解する上でのポイントを、プロフェッショナル向け金融専門誌「J-MONEY」の編集長が解説します!
ポイント①:582品目の財・サービス価格から平均的な物価を算出
物価上昇が大きなニュースになる昨今、ニュースや投資レポートでCPIという単語をよく目にします。CPIは「消費者物価指数」の略称で、ある国・地域において家計が購入する財・サービス価格の平均水準を示す経済指標のことです。特定の時点を基準に、同じ財・サービスを購入するためにどのくらいの支出が必要なのかを示しています。
日本では総務省が、家計が購入する財・サービスの中で支出額の多い582品目を調査した結果を基に算出し、全国版と東京都区部版のCPIを月次で公表しています。
CPIは多くの場合、前年の同月と比較した変動を見て、どのくらいインフレ(物価上昇)あるいはデフレ(物価下落)の傾向に傾いたのか判断することに活用されます。毎月の正確な値に注目するというよりは、変化の「方向」と「だいたいの大きさ」を見て、物価動向の大きなトレンドを掴むことが、CPIを見るポイントになります。
一般的に物価変動は、前年同月比でプラス2%に収まることが適正な水準とされています。その範囲を超えて変動する場合には経済や投資環境へ様々な影響が生じる可能性が高まるため、「プラス2%以内」に収まるかどうかはひとつの焦点と言えるでしょう。
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