投資や資産運用に関する「怖い」「危ない」といった顧客の不安を払拭し、NISA制度を利用してもらえるようなヒントをQ&Aスタイルでご紹介します。
(『ファンドマーケティング』2023年3月発行号より転載)
Q
社会人1年目です。
漠然と将来が不安ですが
投資はなんとなく怖いです
A
少額から投資信託などを選ぶだけでOKなつみたてNISAから検討してみませんか。
お金に関する知識や経済の動きへの関心が高まる
投資に対して「危ない」「専門知識がないからできない」など漠然とした抵抗感を持っている人は少なくありません。そうした意識的なハードルを取り払うために、投資の定義を改めて考えてみましょう。よく「投資」と意味が混同されがちな「投機」は、運やタイミングに乗じて短期間の価格変動による差益を狙うことを意味し、負けた人から勝った人にお金が移動するゼロサムゲームです。
投資は、将来の利益を見込んで資金を投じることです。投資された側はその資金を活用して付加価値を生むよう何かしらの活動を行い、利益が出れば投資家に還元します。このように、投資が実態を伴った行為であることが理解できれば、投資への意識的なハードルは下がるのではないでしょうか。
世界の経済規模は長期的に成長し続けています。企業の集合体としての経済活動全体に着目して投資すれば、長期的に利益を得ることが期待できるでしょう。つみたてNISA(少額投資非課税制度)は、手数料が低水準で、頻繁に分配金が支払われないなど、長期・積立・分散投資に適した公募株式投資信託とETF(上場投資信託)に商品が限定されている上、100円から積み立てられる金融機関もあるので、投資経験や知識が少ない人も利用しやすくなっています。
MUFG資産形成研究所が個人投資家を対象に行ったアンケート調査では、投資リターンがプラスからマイナスに転じていた時期においても、82%の人が「投資をしていて良かった」と回答しています。その理由として「お金に関する知識に関心が持てるようになった」「経
済の動きに関心が持てるようになった」などが挙がっています(図表)。
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