基準価額が下がったらすぐに投資をやめるべき?
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投資や資産運用に関する「怖い」「危ない」といった顧客の不安を払拭し、NISA制度を利用してもらえるようなヒントをQ&Aスタイルでご紹介します。
(『ファンドマーケティング』2022年12月発行号より転載)

男性

Q
基準価額が下がったら
すぐに投資をやめるべき?

女性

A
長期で投資すると「損」をする可能性は減少します。

相場の下落時は買いのボーナスチャンス

株式や為替などの相場は日々刻々と変動しています。お客様の中には相場が下落して不安になる方がいるかもしれません。しかし、「安く買って高く売る」のが投資のコツ。価格の変動があるからこそ利益は生まれるので、相場が下がったタイミングは安い価格で購入できるボーナスチャンスと言えます。

ただし、多くの個人投資家にとって今の価格が安いのか高いのかを判断するのは難しいでしょう。そこで採用したいのが「ドル・コスト平均法」です。ドル・コスト平均法とは、価格変動のある金融商品を定期的に一定の金額で購入する手法で、購入単価を平準化する効果があります。

図表1のような例では、定額で購入する場合、毎回定量で購入するケースに比べて、価格が安いときには多く買い、価格が高いときには少なく買えています。結果として、平均購入価格は30.9円も低く抑えられています。

定期購入

さらに、長期投資をすることで、損をする可能性が減ります。図表2では、1985年以降の投資実績で、時間の経過とともに元本割れの比率は下がっていき、投資から10年が経つと、ほぼ全てのケースで利益に転じています。国が推進するつみたてNISA(少額投資非課税制度)の商品は、長期間、定期的に一定の金額を積み立てていくのに適しています。

投資期間別元本割れ比率の過去実績(1985年1月~2020年12月)

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