コロナ禍を経て、人々のお金に対する意識が変わって来ているという黒田さん。
この本では、散らかった部屋、ついしてしまう散財、なかなか増えない貯金、健康への不安…など、私たちの身近な問題が、実は貯蓄や資産形成に繋がっていて、その解決方法がFPとしての黒田さんならではの視点で、わかりやすく書かれています。本書を通じて伝えたかった事について伺いました。ロングインタビューになりましたが、みなさんご自身の生き方にも、投信セールスにも役立つヒントが満載です。
黒田尚子
CFP® 1級ファイナンシャルプランニング技能士、消費生活専門相談員資格、NPO法人CNJ認定乳がん体験者コーディネーター、NPO法人がんと暮らしを考える会理事、城西国際大学・経営情報学部非常勤講師
富山県出身。千葉県在住。1992年に大学卒業後、大手シンクタンク勤務を経て、FP資格を取得。1998年にFPとして独立。新聞・雑誌・サイト等の執筆、講演、個人向けコンサルティングなどを幅広く行う。2009年にがん告知を受け、自らの体験をもとに、がんなど病気に対する経済的備えの重要性を訴える活動を行うほか、老後・介護・消費者問題にも注力。モットーは「夢をカタチに」。好きな言葉は「吾唯知足」(ワレタダタルコトヲシル)
「独身でイケメン男性」からの相談が増えた理由
──なぜ、この書籍を出そうと思われたのですか。
黒田FPとしての視点から生活にまつわるあれこれに関するコラムを、いくつものWEBサイトに連載しているのですが、これが目に留まり、出版社から「これを一冊にできないか」と相談を受けたのがきっかけです。当時は、ちょうど新型コロナが始まったばかりの時期で「お金や家族、これからの自分」について振り返る人が増えて来たことを、FP相談を受けていて感じていました。
貯蓄や投資、保険の見直しなど、これまできちんと向き合って来なかった事について考えたいと、いままでにない年齢層や、これまでにないタイプの方が、相談に来られるようになりました。
──いままでにないタイプの方というのは?
黒田FPの相談では、ファミリー層や、独身でもより将来に対する不安がある女性の相談は多いのですが、そうではなく独身の男性や、何と言うか“おしゃれなイケメンの若い男の子”が「お金について考えたい」と来られたので驚きました。
ネット証券でも20代の口座開設が増えているといいます。お話を伺ってみると「みんなもやっているから自分もやってみようかな」というのが動機で、あまり金融リテラシーは高くない印象ですが、若いうちから気づくことができてよかったと思います。私はもう四半世紀FPを続けていますが、結局「気づいたもの勝ち」だとつくづく思います。
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