コミュニケーションを通じて人の成長を後押しする「コーチング」。 組織開発プロデューサーとして、ビジネス現場での人材育成を支援している 朝田思乃氏に、実践的なコーチングのポイントを学ぶ。
視点を変え、視野を広げる
前回ご紹介した「相手の考えを整理する」質問を活用するだけでも、部下や後輩の気付きに繋がり、現状の打開策に思い至ったり、次のアクションに一歩踏み出せたりするものです。さらに相手の自発的な学習と行動を促すために有効な、もう一歩踏み込んだ問いがあります。それが「相手の思考を促す」質問です。
「相手の考えを整理する」
- ①単純に事実を聴く
- ②具体的な各論におとす
- ③上位概念を確認する
「相手の思考を促す」
- ④相手の『考え』を聴く
- ⑤見ている角度を変える
- ⑥選択肢を増やす
前回のおさらい。「問いかけ」は、「相手の考えを整理する」と「相手の思考を引き出す」質問がポイント
相手の思考を促すためには、「④相手の『考え』を聴く」質問から始めてみましょう。単純ではありますが、「あなたはどう思っているの?」「●●さんはどうしたい?」とシンプルに相手に焦点を当て、意見や気持ちを聞きます。
次に、相手の視野を広げるためには「⑤見ている角度を変える」ための質問も有効です。「3年後の自分なら、どう考える?」「お客さまの立場から考えるとどうかな?」と、時間軸や立場など、角度を変えた問いを活用してみましょう。
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