コロナ禍の影響で1年延期され、2021年10月31日から11月12日にイギリスのグラスゴーで開催されたCOP26(第26回国連気候変動枠組み条約締約国会議)。COP26に対してグレタ・トゥンベリ氏は、中身のないおしゃべりと酷評し、明白な失敗と結論づけた。確かに、多くの国の目標は目標に過ぎず、空手形に見えなくはない。しかし、一方で、COP26の役割は一定程度果たした。COP26の意義はなんであったか。整理をしておきたい。
COP26の4つの成果
決まったこととして、四つ指摘する。
第一に、先進国については、それぞれの国がこれまで発表したNDC(2030年までの国別削減目標)について再確認したこと。新興国についても、カーボンニュートラルを達成する目標年を2060年とする中国は変わらずだったものの、インドが2070年と発表。中には2070年ではやる気がなさすぎるとの感想も出ているが、インドが目標年を設定したことは意義深い。やるやると言ってもどの程度やったかわからないのが普通だが、基準が出来ればそれより努力した、ということが明確に判断できるようになる。
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