ファンドに関連する有用なデータは数多くある。類似商品の比較だけにとどまらず、市場トレンドなどを知ることができる様々なファンド・ランキングのデータを基に、QUICK資産運用研究所のアナリストに押さえておきたいポイントを解説してもらう。
データ・コメント提供:QUICK 資産運用研究所(『ファンドマーケティング』2024年7月発行号より転載)
QUICKアナリストの注目ポイント!
半導体やテクノロジー関連銘柄で運用するファンドのうち、3カ月前比で最も純資産総額(残高)が増えたのは『野村世界業種別投資シリーズ(世界半導体株投資)』で、増加額は1193億円でした。投資対象は世界の半導体関連企業の株式です。2024年5月末の月次レポートによると、組み入れ銘柄の1位は米半導体大手のエヌビディアで、投資比率は約3割にのぼります。過去3カ月間の資金流入額は629億円で、3カ月リターンは22.3%と、資金流入と好調な運用成績がともに残高増加に寄与しました。2位は『半導体関連 世界株式戦略ファンド<愛称:半導体革命>』の804億円、3位は『netWINGSテクノロジー株式ファンド Bコース(為替ヘッジなし)』の671億円と続きました。
国内の半導体関連企業に投資する9位の『半導体関連 日本株式戦略ファンド<愛称:半導体ジャパン>』を除く9本は、組み入れ上位10銘柄内にエヌビディアを組み入れています。AI(人工知能)向け半導体関連企業の好業績が期待されており、2024年5月末時点でエヌビディアの株価は年初から2倍以上に上昇しています。通信(インフラ)用半導体や先進運転システム向け半導体など、半導体関連ファンドは既存事業や最先端のテクノロジーとも結びついて投資家の注目を集める投資テーマとなっています。テーマ型ファンドは業種に偏りがあり、少ない銘柄に集中投資する場合が多いので、一般的な株式ファンドと比べて上下に値動きが大きくなる傾向がある点には注意が必要です。
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