資産運用の基本としてよく語られる分散投資。ただ、JOYnt代表の鈴木雅光氏は「分散にはいくつか誤解されやすいポイントがある」と言います。経済・金融の書籍や投資信託の分析記事などで著名な金融ジャーナリストが語る、投信販売員が押さえておきたい3つの視点とは──。
「時間」はできていても「資産」は手つかず

代表
鈴木 雅光氏
分散投資には、大きく分けて2つの方法があります。「時間の分散」と「資産の分散」です。
時間の分散とは、買うタイミングをずらすこと。例えば、ある銘柄やファンドに300万円投資するなら、一度に買い付けず、100万円ずつ3回に分ける。こうすれば、価格が高いときには少なく、安いときには多く購入することになり、平均購入単価を平準化させることができます。
もう1つの資産の分散とは、投資先の種類を散らすこと。株式だけでなく、債券、不動産、コモディティ(実物資産)など、値動きの性質が異なる資産を組み合わせます。ある資産が下がっても別の資産で補い合い、ポートフォリオ全体の振れ幅を抑えることができます。
新NISA(少額投資非課税制度)の開始以降、前者の時間分散は、つみたて投資枠を使って自然に実践できている方が増えました。問題は後者です。ここは「やっているつもり」の落とし穴が多く、お客様自身では気づきにくいのです。
ここからは、皆さんがお客様との面談時に意識していただきたい3つの視点を紹介します。
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