資産をコア(中心=守り)とサテライト(衛星=攻め)に分け、それぞれにふさわしい商品を組み合わせて運用する「コア&サテライト戦略」。ウエルスアドバイザー プロダクトサポート部 部長の黒田佐知子氏に、同戦略をお客様に紹介する際のポイントなどを聞きました。
(『ファンドマーケティング』2024年3月発行号より転載)
「コア」商品の定義は環境や属性で変わる
新しいNISA(少額投資非課税制度)が始まり、資産運用に対する関心が高まっています。その運用商品選びの参考としてよく用いられているのが「コア&サテライト戦略」です。投資信託の販売担当者の皆さんも一度はお客様に紹介したことがあるのではないでしょうか。
コア&サテライト戦略は機関投資家の運用戦略の一つとして誕生したといわれています。重要なのは「コア」、つまり中心となる守りの部分。運用商品を考える際は、まず安定成長を目指すコア商品を決めます。続いて、コア商品との相性を勘案しながら積極的にリターンを狙うサテライト商品を加えていきます。「守りながら増やす」のがコア&サテライト戦略です。
「守りの資産をつくる」コア商品には、預貯金や国債などの元本保証商品が第一候補になります。ただし、現在のようなインフレ時代に運用資産の大部分を預貯金に振り分けると、物価の上昇に運用収益が追い付かず、時間とともに資産が目減りする可能性があります。
また、運用可能期間が異なる20代と60代のお客様に同じコア商品を提案するのも、少々無理があるといえるでしょう。金融資産やリスク許容度は人それぞれ。「せっかく運用するなら海外資産で積極的にリターンを狙いたい」というお客様の意向も受け止めたいですね。
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