投資や資産運用に関する「怖い」「危ない」といった顧客の不安を払拭し、NISA制度を利用してもらえるようなヒントをQ&Aスタイルでご紹介します。
(『ファンドマーケティング』2022年6月発行号より転載)
Q
30代女性です。
運用? 預貯金だけです
A
つみたてNISAを使えば、誰でも手軽に効率よく資産作りができます
「72の法則」で投資の重要性を強調
老後生活は世帯構成やライフスタイルにかかわらず全ての人にいずれ訪れます。日本人の平均寿命は、男性が約81歳、女性が約87歳で「人生100年時代」と言われるほどに高齢化が進んでいます(厚生労働省『令和2年簡易生命表』)。いわゆる「老後2000万円問題」が近年話題になりましたが、長寿化に加え少子化なども相まって、公的年金以外の資産作りの重要性が高まっています。
お客様に預貯金だけではお金が増えにくいことを分かりやすく伝える方法の一つに「72の法則」があります。72を金利で割ると資産が倍になるまでの年数の目安が分かる数式です。例えば、1970年代の日本のように金利が7%で複利運用ならば「72÷7=10.28」、つまり約10年でお金は倍になるイメージです(図表1)。
2022年4月現在の銀行の10年定期預金の金利は0.002%ですから、72÷0.002=3万6000年! 3万6000年前といえば旧石器時代です。令和時代は、預貯金だけでお金を増やすには途方もない時間がかかることが分かります。
さらに、私たちの身の回りのモノやサービスの価格は上昇しています。物価が上がると同じモノを買うときに、より多くのお金が必要になり、相対的にお金の価値は下がってしまいます。図表2のように、株式の上昇率は物価の上昇率よりも高いので、株式に長期投資することで物価上昇による貨幣価値の目減りから資産を守ることが期待できます。
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