投資信託の販売現場では商品知識や数字の理解は重要ですが、それをどのようにお客様に伝えるかという営業スキルの教育機会は意外に限られています。本連載では、商品開発や販売の経験が豊富な大和アセットマネジメントの浜田好浩氏が、1,000本超の投信開発の知見を基に、どんなタイプの販売員でも成果につなげられる「お客様に刺さる提案の極意」を解説します。
(『ファンドマーケティング』2026年4月発行号より転載)
(『ファンドマーケティング』2026年4月発行号より転載)
調和平均が必要になる理由

商品本部 兼 マーケティング本部
シニア・ダイレクター
浜田 好浩氏
今回はクイズから始めましょう。
目的地まで往路は時速10㎞の速さで走り、復路は時速4㎞で歩いて帰ってきました。この往復の平均速度は時速何㎞でしょうか。
即座に「(10+4)÷2=7㎞」と答える方が多いのではないでしょうか。ブー、不正解。実は正解は5.7㎞です。ではなぜか。
一般に“平均”には3種類あり、算術平均(相加平均)、幾何平均(相乗平均)、調和平均(harmonic mean)と呼ばれます。クイズで挙げた時速10㎞と4㎞の相加平均は7㎞、相乗平均は6.3㎞(≒√(10×4))、そして調和平均は5.7㎞と計算されます。速度や割合といった“率”の平均は相加平均では求められず、調和平均で求めるべきなのです。
調和平均の求め方は次の通りで、「個々の値の逆数の算術平均の逆数」で求められます。

前述のクイズでは2/(1/10+1/4)ですね。
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