前編・後編で、ニュースに登場する「債券価格」の正体(流通市場の取引価格)と、それが金利変動で動くメカニズム(クーポンも額面も固定、動くのは取引価格)を振り返ってきました。
本稿はその“おまけ”として、本編ではお伝えしきれなかった、もう一歩踏み込んだ性質「同じ金利変動でも、残存期間が長い債券ほど価格の振れ幅は大きくなる」を、“てこ”のイメージとともにご紹介します。
「残存期間」の長さが、価格の振れ幅を決める
前編・後編で「金利が上がると債券(の取引)価格は下がる」のメカニズムを押さえたところで、もうひとつ知っておきたい性質があります。それは、同じ金利変動でも、満期までの残存期間が長い債券ほど、取引価格の振れ幅は大きくなる──という事実です。
後編でご紹介した例で言えば、市場金利が1%から3%に上がったとき、残存1年の既発債なら、価格の下落幅はわずかで済みます。しかし残存10年、20年と長くなるほど、価格の下落は大きくなっていきます。
わたしは、この関係を下の図のように“てこ”の関係としてイメージすることが多いです。テコは、動かす幅が同じでも、棒の長さが長いほど、棒の先が移動する距離は大きくなります。まさに、「金利の変化」と「債券価格の変化」の関係そのものと言えます。
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