第1回: 国内中小型株式ファンド ベンチマークと比較してコストの「妥当性」を計る
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各カテゴリーの投資信託を取り上げ、組入銘柄やリスク・リターンなどを多角的に分析。データを通じてファンドの個性を読み解きます。
(『ファンドマーケティング』2026年1月発行号より転載)

アクティブリターンでは“逆境”が続く。TOPIXを上回ったのは6本のみ

藤木 一穂氏藤木 一穂
三菱アセット・ブレインズ
ファンドアナリスト

2025年10月末時点で、当社のファンド分類にて「国内中小型株式」に分類している公募ファンド(ラップ専用・ETF・DC専用を除く)は76本あります。このうちインデックスファンドは2本のみで、残る74本はすべてアクティブファンドです。ファンドを通じた中小型株式への投資は、アクティブファンドが中心的な選択肢となっていると言えるでしょう。

足元の資金動向は決して明るい状況とは言えません。直近1年間では、資金の流入額から流出額を差し引いた「純流入」がプラスとなっているアクティブファンドは74本中12本にとどまり、多くのファンドで資金流出が続いています。

背景には、2023年以降に続いた大型株式主導の相場環境があります。国内株式全体の動きを示す東証株価指数(TOPIX、配当込み)との比較では、5年以上の運用実績を有する69本のうち、直近5年間で指数を上回るパフォーマンスを記録した中小型株式アクティブファンドはわずか6本のみ。

TOPIXと、中小型株の市場動向を反映するスタイルインデックスであるTOPIXSmallを比較してみると、TOPIXSmallのリターンはTOPIXに対して過去3年間では約11%ポイント、過去5年間では約27%ポイント劣後しました。過去1年間など優位となった期間も一部あるものの、中小型株式全体としてパフォーマンス面で苦戦した様子が見て取れます。

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