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先進国株式の好調が続く中、多くの投資家は米国株式を中心にポートフォリオを組んでおり、含み益が膨らむ一方で、資産の偏りも進んでいます。世界に目を向けると、米国経済の先行きや中東・台湾・ウクライナ情勢など、不確実性が重なり短期相場の読みづらさが増しています。こうした局面では、金や国内債券を組み合わせることで、評価損のリスクを抑えつつ長期の資産形成を支える「守りの層」を厚くすることが大切です。相関データや直近の資金動向をもとに、販売現場で活用できる提案ポイントを解説します。(『ファンドマーケティング』2026年1月発行号より転載)
Qなぜ今、分散の基本に立ち返る必要がある?
A先進国株式が好調で含み益が膨らむ一方、市場の不透明感は高く、特定資産への依存は長期のリスクに。分散の基本を押さえることで、安定した資産形成に繋がります。
武石 謙作氏
ウエルスアドバイザー
投資顧問部長
武石 謙作

新型コロナウイルス禍以降、先進国株式は堅調な上昇を続けてきました。特に米国のグロース銘柄が大きく値を伸ばしたことで、積み立ててきたファンドの評価額が想定以上のペースで増えているという投資家の声も少なくありません。一般的には含み益が大きくなるほど下落への心理的な抵抗感が高まり、投信販売員にとっては資産分散を提案しやすいタイミングとされます。しかし、ここ数年にわたる先進国株式の上昇が影響し、長期の資産形成において特定の資産への過度な依存リスクを説明しても、実際にリバランスを実行する投資家は依然として多くないのが現状です。

足元の市場環境を見渡すと、米国経済の先行きに加え、中東情勢や台湾海峡の緊張、ウクライナ情勢、米通商政策の行方など複数の不確実性が並行して存在しています。短期的な相場動向は読みづらい状況が続いていますが、長期の資産形成においては、こうした経済情勢や地政学ニュースに揺さぶられる短期的な価格の乱高下ではなく、どの資産をどのように組み合わせるか、つまり資産配分が重要になります。

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