経済動向をチェックしたりお客様の投資判断をサポートしたりする上で「経済指標」を見ることは重要です。代表的な経済指標について数値の意味や注目ポイントをまとめました。(『ファンドマーケティング』2025年10月発行号より転載)
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「1.0」を境に判断する有効求人倍率は、景気の現状を表す一致系列
ハローワークのデータを集計、転職サイト経由は反映されない

景気探検家・エコノミスト
宅森 昭吉氏
「有効求人倍率」は企業が出している求人の数(有効求人数)を、実際に仕事を探している人の数(有効求職者数)で割って算出される倍率です。厚生労働省が全国の公共職業安定所(ハローワーク)の求職、就職の状況をとりまとめ、一般職業紹介状況(職業安定業務統計)として毎月公表しています。倍率が1.0を超えると「求人が求職者より多い=人手不足」を意味し、1.0を下回ると「求職者が求人より多い=就職が難しい」 状態を表します。一般的に、景気がよくなると求人が増えて倍率は上がり、不況になると求人が減って倍率は下がります。このため有効求人倍率は景気の現状をほぼリアルタイムに反映する「一致系列」と考えられています。
併せて注目したいのが「新規求人倍率」です。これは対象となる月に新しく出された求人(新規求人数)を、新しく仕事を探し始めた人(新規求職者数)で割ったもの。有効求人倍率が算出時点までの求人数・求職者数で計算する「ストック型」指標であるのに対し、新規求人倍率
は直近の求人・求職バランスにフォーカスする「フロー型」なのが特徴です。
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