窓販担当者として保険や投資信託を提案していても、住宅ローンを担当していなければ、「団体信用生命保険(団信)」に関する知識は限定的かもしれません。しかし、団信を正しく理解することは、より良いコンサルティングにつながります。そこで今回は、団信の引受先として有力なクレディ・アグリコル生命に、団信の仕組みやメリット、団信への理解度向上がもたらす効果などについて教えてもらいます。
(『保険マーケティング』2023年12月発行号より転載)
団信は「家を守るための保険」保障内容は多様化の一途
──改めて団信の必要性や仕組みについて教えてください。
団信は、住宅ローン契約者に死亡や高度障害など、万一のことがあった場合に、ローンの返済が免除される保険です。残されたご家族が安心してご自宅に住み続けるために、不可欠な保障といえるでしょう。仕組みは、下図の通り。金融機関の皆さまからすると、債務不履行を担保するための信用保険ということになりますが、やはりお客さまの立場に立ち「団信=家を守るための保険」と理解する必要があるでしょう。
──団信の保障内容が昨今、多様化しているようです。
団信の仕組み自体は、1960年代からありましたが、保障は長らく死亡と高度障害に限られていました。その後、2000年代に入ると本格的な金融自由化の流れを受け、団信にも変化の兆しが見えてきました。大きな転機となったのは、2001年に誕生した「がん団信」です。死亡と高度障害に加えてがんと診断された場合にも保障が適用されるようになったのです。その後、がんに加えて急性心筋梗塞や脳卒中にも対象を広げた3大疾病保障や、糖尿病や高血圧症といった生活習慣病まで対象を拡大したもの、昨今では、けがや配偶者ががんになった場合にも保障が適応される団信などもあります。
とはいえ、一口にがん団信といっても、引受先の保険会社によって保障内容は異なりますし、他の疾病も同様です。そのため、お客さまに提案する際には、自行庫の住宅ローンの保障内容や特徴を十分に理解し、説明する必要があります。
こちらの記事は会員登録で続きをご覧いただけます
『フィナンシャル・マーケティングWEB』会員なら
全国の トップセールスのノウハウ記事 が全文読める
『ファンドマーケティング』の最新号の記事が スマホで発売日前に読める
『保険マーケティング』の記事が スマホで読める
新着記事や注目記事が分かる 会員限定メルマガ が届く