知っていると、日々目にする経済・金融ニュースの理解度がぐっと上がる!そんな重要キーワードを理解する上でのポイントを、プロフェッショナル向け金融専門誌「J-MONEY」の編集長が解説します!
ポイント①:相場の下落局面でも収益に繋げる
ヘッジファンドの正確な定義は難しいのですが、基本的な特徴としては、機関投資家や富裕層など投資家層を限定することで各種の規制を回避し、様々な運用戦略をとることができる運用の自由度の高さが挙げられます。
その自由度を駆使して、多くのヘッジファンドが目指すのが「絶対収益」の獲得です。
「絶対」と書くと、ヘッジファンドが「100%どんな状況でもリターンを上げる」魔法の運用戦略を追求しているように思えますが、少し違います。通常の運用が、株式や債券など投資対象の市場変動がパフォーマンスを左右する「相対的」なリターンを狙うのに対し、市場変動に依存しないとの意味の「絶対的」なリターンの獲得を目指すということです。
つまり、市場が下げ局面にあったとしても、市場のゆがみなどあらゆる投資機会を探索し、投資の自由度の高さを土台にそれらをリターンに繋げられる運用戦略を実行する。これがヘッジファンドの投資になります。
投資信託など一般のファンドの資産運用は、基本的にロング(買い持ち)となりますので、マーケットの下落局面ではダメージを受けがちです。そこで例えば、同時にヘッジファンドを活用して、将来の下落局面に収益機会を得る「先物取引」や「ショート(空売り)」などでリターンを得られれば、ポートフォリオ全体での損失の相殺が期待できます。
このように、多種多様な戦略を駆使することで市場の変動に依らない収益を提供し、市場リスクから投資資産を保全できる効果が期待できるので、ヘッジファンドは重宝されるのです。
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