ハイリスク・ハイリターンの投資先との印象が強い新興国。しかし一方で、豊かな資源や若年人口の増加などを背景に将来的な成長力は先進国を凌ぐとも言われる。個人の長期投資先として、常に注目度の高いエリアだ。今、投信セールス担当者として知っておきたい、新興国市場の現状と見通し、長期の投資先として考えた場合のメリットや心構えなどを、運用担当者に聞いた。
新興国市場の近況レポート(インド編)はこちら▼
経済政策が中国市場に追い風吹かす
毎年12月、中国では経済運営方針を決める「中央経済工作会議」が開催されます。2020年の同会議でのインターネットや不動産業界への規制強化などを主な背景に、2021年は株価が低迷し、経済成長率が政府の見通しを下回りました。
一方、2021年12月の同会議では、経済の安定を優先する方針が示されました。2022年に入って、特定業界への締め付けや「共同富裕」を旗印に格差是正を目指す姿勢は緩んでいます。
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