長生きリスクに対して、国はお金の寿命を延ばすために資産形成を促しています。投資だけでなく社会保障制度などを活用し、一人ひとりにあった資産運用プランを立て、運用の継続をサポートしていくのが金融機関で商品販売を担当されている皆さんです。シリーズ連載「金融アドバイスが生み出す付加価値」の第4回は、資産を管理する上での「お金の置き場所」について、年金運用の視点も取り入れて解説します。
第1回 「投資行動コーチング【前編】」
第2回 「投資行動コーチング【後編】」
第3回 「お金の置き場所【前編】」
期待リターンの高い資産を税制優遇の大きい口座に置く
運用資金の有力な置き場所は税制優遇の大きいiDeCo(個人型確定拠出年金)やNISA(少額投資非課税制度)ですが、税制優遇メリットを効果的に使うには、期待リターンが高い資産を割り当てて長期で保有するのが基本です。iDeCoは原則60歳まで引き出せませんので結果的に長期保有となりますし、新NISAは売却しても翌年簿価ベースで非課税枠が復活しますが、基本的には売りたくなりにくいものを保有するとよいでしょう。
年金運用の考え方で「コア・サテライト戦略」があります。「コア」は、購買力の維持、生活基盤の確保を目的としますので、資産の「置く場所」で考えると、iDeCo、NISAの枠を使い、老後の資産形成を目的に、手数料の安い、十分に分散投資されたインデクスファンドを途中で売却しないで長期で保有するという考え方になります。
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