投資や資産形成への関心がかつてないほど高まっている一方で、「金利のある世界」が現実のものとなってきたいま値動きのリスクを取らずとも資産を増やせる選択肢が増えている。本特集では、比較的安全に資産を増やせる手段として有力な個人年金保険の価値を有識者に聞くとともに注目の商品について保険会社に話を聞いた。
(『保険マーケティング』2024年7月発行号より転載)
有識者に聞く
老後の資金計画はフローが重要。公的年金以外にも準備しておく
金額が「見えやすい」個人年金。ストックの取り崩しにも前向きに

ファイナンシャルリサーチ代表
ファイナンシャルプランナー
深野 康彦(ふかの・やすひこ)氏
メディアやセミナーを通じて、資産運用のほか、住宅ローンや生命保険、税金、年金などのお金周り全般についての相談業務や啓蒙を幅広く行う。
日銀のマイナス金利解除を受け、足元では「金利のある世界」になりつつあります。今後も金利が上昇傾向にあるとすれば、貯蓄性の保険の魅力は高まっていくことが予想されます。特に運用のリスクを取りたくない人にとっては、資産を比較的安全に増やす手段として、有力な選択肢になるでしょう。新NISAに代表されるように、現在は国を挙げて証券投資を推進しており、資産(ストック)を増やすことへの関心が高まっています。もちろん運用を通じてストックを増やすことは大切ですが、老後の資金計画においてはフロー、つまり定期収入の有無がとても重要であることも忘れてはいけません。
多くの人にとって老後の生活費の柱となる公的年金は、もっとも重要なフローです。ただし公的年金だけでは、老後資金が心許ないのはご存じの通り。そこで年齢を重ねても可能な限り働き続けることが選択肢になります。老齢基礎年金や老齢厚生年金を受け取れる65歳以降も給料というフローがあれば、受給開始年齢を繰り下げ、増額して受け取ることもできます。
同様に個人年金保険も老後のフローとして有効です。例えば、65歳で退職するけど、公的年金の受給開始年齢を70歳以降に繰り下げたい。その間のフローを個人年金保険で確保しながら、まだまだ元気な60代後半の人生を楽しむ──。そんなライフプランを描くこともできます。ストックはなかなか取り崩せないからこそ、老後の生活資金としてフローの手段を何本か用意しておくことが重要なのです。
その際、受け取れる金額が事前に「見通しやすい」ことがポイントになります。毎月、もしくは毎年いくら定期収入があるか前もって把握できることの安心感は何物にも代えられません。安定したフローがあればこそ、急な出費やレジャーなどでストックを取り崩すことにも前向きになれると思います。
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