米国はテーパリング開始時期を前倒し
米国は新型コロナウイルスのワクチン接種率が7割に達し、気分も高揚、NYに住む友人たちは高級レストランの予約を開始し、相当な日常感の戻りを満喫しているようだ。FRB(米連邦準備理事会)の判断も、テーパリングが始まる時期を2024年から2023年に多少だが前倒しとなった。この市場で投資をしている投資家にはわりと大きな出来事であろう。
とはいえ、冷静に考えると、2023年までゼロ金利は維持される公算は大きい。基本的にはまだ合理的バブルの状況が続いていくと言えよう。本稿の2021年3月に“クレジット市場からのチェックシート”と題して合理的バブルが弾けるとした場合のクレジット市場で注目すべき点につき解説をした。今回は、その他、合理的バブルを打ち破るものがあるとすれば何かについてポイントを整理することとする。
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