(『ファンドマーケティング』2025年1月発行号より転載)
Q
バランスファンドは資産を分散するほどリスクが低くなる?
A
資産の種類を増やしても、リスクが減らない場合があります。
新興国やREITの有無、外国資産の割合に注意
バランスファンド(資産複合型ファンド)は、株式・債券など異なる種類の資産を組み合わせた投資信託です。一般に、異なるリスク・リターン特性を有する複数の「資産」「地域」に分散するため、単一の資産に集中投資するよりもファンド全体の価格変動リスクを抑える効果が期待できるとされています。
しかしながら、組み入れ資産を増やしたからといって必ずしもリスク低減に繋がるとは限りません。図表2を見ると、国内株式、国内債券、先進国株式、先進国債券を均等比率で組み合わせた「4資産均等型」の平均リターンは年率6. 1%、リスクは9. 9%です。一方、4資産に新興国株式、新興国債券、国内REI T、先進国REITを加えた「8資産均等型」では平均リターン7.2%、リスク12.2%と、8資産均等型のほうが平均リターンは1.1ポイント高い半面、リスクは2.3ポイント高くなっています。
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