銀行・証券・保険での職務経験を持つ戸田博之氏の実践的なアドバイスが好評の本連載。現在は大学講師を務める戸田氏が職務を通じて感じるのは、「教師の役割が変わってきた」ということ。いま求められる教師像こそ、窓販の現場で働く担当者の目指すべき姿でもあるという。
(『保険マーケティング』2024年7月発行号より転載)
変わりゆく教師に求められる力
かれこれ10数年大学で講師を務めている。それ以前は、窓販現場で顧客向けセミナーを企画し自分で喋る、あるいは販売担当者向け勉強会資料を作成し、講師も務めるというようなことをしていたが、そこで求められていたことは、大学講師という職務に求められていることに重なる部分が多いと感じている。そこで、最近大学の教室で感じていることをお伝えしたい。
特に強く感じているのは、急速な(というより急激な)ネットやAIの進歩の中にあって、情報や技能の伝達者である教師の役割が、今後大きく変化していくに違いないということだ。それには、教師がこれまで意識して身につけてこなかった「3つの力」を養う必要があると思っているので、本稿ではそれを取り上げてみたい。
第1の力
アジテーターとしての力
新学期が始まる数カ月前には、大学からシラバス執筆の依頼が来る。多くの大学では、そこに「アクティブラーニング」の要素を盛り込むようにとの要請が書かれている。具体的に大学側が想定していると思われるのは、ディスカッションやディベート、プレゼンテーションといった「教師が話さず学生が頭や手を動かす」活動を示しているようである。
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