投資や資産運用に関する「怖い」「危ない」といった顧客の不安を払拭し、NISA制度を利用してもらえるようなヒントをQ&Aスタイルでご紹介します。
(『ファンドマーケティング』2023年6月発行号より転載)
Q
これから投資を
始めようと思います。
何から手をつければよいですか
A
まずは、自身のリスク許容度に応じて投資金額を決めましょう。
「資産配分比率」が投資成果に大きく影響する
いざ投資を始めようと思い立ったら、「どのような資産構成にするか」「どの銘柄を選ぶか」などから考え始める人も少なくないのではないでしょうか。投資初心者は金融資産の大部分が現預金のケースが多いでしょう。まずは、現預金を含めた保有資産全体の中で、どの程度の金額を投資に回すか検討します(図表1)。
投資金額は、期待する収益から逆算して決めるのも1つですが、それを予想するのは難しい上、大きなリターンを得ようとすると、それだけ大きな損失が出る可能性も高くなります。一方で、価格の振れ幅は過去の経験値からある程度割り出すことができます。長期保有を前提に、最大でどの程度の評価損を被る可能性があるかを割り出し、最悪の事態になったとしても、継続保有に耐えられる額を投資金額とするのがよいでしょう。
次に、国内外の株式や債券などの中から、どの資産カテゴリーに投資するかを決め、それらをどのような比率で組み合わせるか検討します。
米国の年金基金を対象とした研究によると、リターンの変動の9割以上が資産配分効果に起因すると言います(図表2)。「どの銘柄を選ぶか」よりも「どんな資産配分比率にするか」のほうが、運用のパフォーマンスに大きく影響するというわけです。有望な銘柄を探したり、売買のタイミングを計ったりすることに意識が向きすぎてしまうと、最適な意思決定から遠のくかもしれない点に留意しましょう。
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