NISAの成長投資枠にも対応。幅広い顧客層の関心をつかむ

リテール&ウェルス・ソリューション本部副本部長
兼 リテール営業部長
岸浦 裕介さん
アセットマネジメントOneは2025年7月、暗号資産そのものでなく、暗号資産関連ビジネスを展開する企業の株式に投資する『暗号資産関連株式ファンド』(愛称:シークレット・コード)を設定しました。
「当ファンドへ投資するメリットは主に3つです。第一に、NISA成長投資枠を活用し、非課税で暗号資産関連株式に投資できること。第二に、暗号資産価格の上昇・下落に大きく振らされることなく、マイニングや交換所などの暗号資産関連ビジネスの成長の恩恵を受ける企業の株価上昇を狙えること。第三に、昨今人気の米国大型テクノロジー株とは異なるリターン特性を持ち、分散効果が得られることです」(アセットマネジメントOneリテール&ウェルス・ソリューション本部副本部長の岸浦裕介氏)

特に、多くの個人投資家の米国大型テクノロジー株に偏りがちなポートフォリオの新たな分散先を提供できるとして、暗号資産関連企業への投資は投信販売員から好評を博しているといいます。暗号資産そのものも、投資経験が豊富な方だけでなく、幅広い方々が保有経験や関心を持っており、想像以上に多くの層に浸透しているようです。
岸浦氏は、「暗号資産関連株という新しいテーマにどこまで関心を持っていただけるか不安もありましたが、想定を上回る46.3億円の当初設定金額が集まり、現在も資金流入が続いています」と明かします。
また、税制面のメリットも見逃せません。暗号資産に直接投資すると、雑所得扱いで総合課税として最大55%の税金がかかります。一方、当ファンドに投資すれば、株式などの金融商品同様、その利益への課税は一律約20%に抑えられます。さらに、NISAの成長投資枠を利用すれば税金はかかりません。非課税の恩恵を享受しながら成長テーマに投資できることは大きな強みです。
暗号資産の価値向上だけではない、成長する暗号資産ビジネスに期待
当ファンドの投資対象は、交換所やマイニング企業などの暗号資産関連株式です。

そのため、暗号資産価格の上昇局面だけでなく、取引量増加やインフラ需要拡大といった暗号資産ビジネスの発展に関連する収益機会を捉えられる点が魅力です。
運用を担うヴォヤ・インベストメント・マネジメント・カンパニー・エルエルシーは、シリコンバレーに近いサンフランシスコに拠点を置き、シリコンバレーに拠点を構えるテクノロジー企業の最新の動向をいち早く把握できるリサーチ体制に強みを持ちます。「同社は日本の公募投資信託を通じて約1.4兆円(2025年5月末時点)を運用しており実績のある運用会社です」(岸浦氏)。
例えば組入上位銘柄のマラ・ホールディングスは、業界をリードするビットコインのマイニング企業です。マイニングには高性能なコンピュータを使用するため、莫大な電力を必要とします。同社は再生可能エネルギー施設を自社で保有しており、電力コストを大幅に削減して競争力を高めています。
「実は日本は暗号資産が相対的に普及している国であり、当ファンドでも相応に組入れております。その分、業界動向に関心の高いお客様も多く、ファンドの組入上位銘柄をご存知であるケースも少なくありません」(岸浦氏)

一方で、値動きの大きさには丁寧な説明が必要です。当ファンドは暗号資産市場の影響を受けやすいだけでなく、ポートフォリオの約7割は中小型株が占め、流動性が低く、需給面に左右されやすいため、短期的に価格が大きく動くことは避けられません。
しかしながら、ここ数年は各国で規制整備が進み、市場の透明性や信頼性が高まったことを背景に、暗号資産市場は規模の拡大と安定化が見込まれています。2024年には米国でビットコインETFやイーサリアムETFの解禁により、暗号資産市場は個人投資家に加え、機関投資家の資金も流入し、成長が加速しています。

ビットコインの価値は過去10年で443倍になり、純資産総額は2兆802億米ドルと、アマゾン・ドット・コムの2兆1,765億米ドル、アルファベットの2兆906億米ドルに比肩する水準にまで成長しています(2025年5月末時点)。暗号資産は、今では金などと同様に投資資産の一つとして世界で認識されつつあります。
インデックスファンドの流行でポートフォリオが米大型株に大きく偏る方も多い中、当ファンドへの投資を通じ新しい分野の成長を取りつつ、グローバルな中小型株への分散効果を狙うのも良い選択と思われます。
「次のエヌビディア」は暗号資産関連企業?
岸浦氏は、「『次のエヌビディアは何か』という議論が販売会社の方とよく話題になります。有力候補として注目されているのが、まさに暗号資産関連企業です。暗号資産は単なる投資対象にとどまらず、テクノロジーの次のステージとして、私たちの生活スタイルや価値観を劇的に進化させる可能性を秘めています」と指摘します。
「現在、トランプ政権下での規制環境整備や大手企業の決済手段としての採用が進んでおり、暗号資産関連市場は将来“なくてはならない存在”となる可能性もあります。いまはその黎明期に投資する、貴重なタイミングと言えるでしょう。次世代のテクノロジーの成長を取り込む一歩として、お客様に自信を持って当ファンドをご紹介いただければ幸いです」(岸浦氏)
ご紹介した『暗号資産関連株式ファンド』の詳細や最新レポート(『暗号資産通信』)、動画などは、こちらからご覧いただけます。
商号等:アセットマネジメントOne株式会社 金融商品取引業者 関東財務局長(金商)第324号
加入協会:一般社団法人投資信託協会 一般社団法人日本投資顧問業協会