銀行・証券・保険での職務経験を持つ戸田博之氏の実践的なアドバイスが好評の本連載。今回は、対面とオンラインのそれぞれの強みを融合した革新的なサービスを金融機関の窓口で提供する際に、ぜひ実践したいアイデアを紹介する。
(『保険マーケティング』2025年7月発行号より転載)
コロナ禍授業の経験から

オフィス エイ・エイチ代表
戸田 博之
2020年春から約2年間、ほぼすべての大学での授業がオンラインで実施された。私の担当授業も例外ではなく、自宅のデスクトップの前に座り、真っ黒な画面に向かって話し続ける毎日が続いた。真っ黒な画面の理由は、大学からの要請で学生のプライバシーへの配慮が必要とされたこと、そしてデータ通信量の節約に協力せよというものだった。
一応納得したものの、この環境は、英語というface-to-faceでのコミュニケーションに関わる知識と技能を伝える科目にはそぐわないものだと感じていた。顔が見えていれば、彼らが私の話を聞いているのかを確認できるが、見えていないのには往生した。ゲームに興じているのか、食事をしているのか、YouTubeを見ているのか、スクリーン上に名前の表示のみ(形だけ授業に出ていること)にして寝ているのか、はたまた別の場所に行ってしまったのかが皆目わからないのである。
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