日本はインデックス投資が好まれる傾向が強いが、インフレの急進やマイナス金利政策の解除など株式市場を取り巻く環境はここ数年で一変している。松井証券 投資メディア部 ファンドアナリストの海老澤界氏に、インデックスファンドの抱える弱点やアクティブファンドの魅力が見直される局面などについて聞いた。
(『ファンドマーケティング』2024年7月発行号より転載)
年平均リターン約20%の経験しかない投資ビギナー
「資産形成は低コストで投資できるインデックスファンドの全世界株投信や米国株投信だけに投資しておけばいい」との風潮がここ数年強まっている。ここで思い出しておきたいのは、積立投資で人気の『eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)』(通称:オルカン)や『eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)』の純資産総額が大きく伸びたのは、2020年以降ということだ。
松井証券 投資メディア部 ファンドアナリストの海老澤界氏は、「過去5年間の年平均リターンは、オルカンが19.77%、『eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)』が23.53%と非常に高いです。ここ数年で投資デビューをした人がこの高いリターンしか体験していないことは、実はとても危険なことといえます」と訴える(リターンの数値はいずれも2024年5月末時点、出所:QUICK)。
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